1. はじめに:日曜日の昼下がり、それは男が己の限界に挑む時間
世の中のお父さん方、今日も家族のために、そして己の肉体のために汗を流していますか? どうも、逆三角形の肉体とフルマラソン完走を目指して日々絶賛バルクアップ中の「マッスルパパ」です!
今回は、ある日曜日に巻き起こった、僕の格闘の記録をお届けします。 それはただの「親子のスキンシップ」なんて生ぬるいものではありませんでした。 己のプライド、父親としての威厳、そして「負けず嫌い」という男の本能が真っ向からぶつかり合った、文字通りの【死闘】の記録です。
事の始まりは、気温34度を超える猛暑となった日曜日の昼過ぎでした。 外は一歩出るだけで目眩がするような酷暑。しかし、そんな時こそ男の戦場である「ジム」が僕を待っています。
ジムの扉を開ければ、そこはエアコンがキンキンに効いた快適すぎるユートピア。 「よし、今日もやるか!」と気合を入れ、冷気の中でバーベルを握りしめました。この日のメニューは「胸」と「肩」。 来たるべき逆三角形の身体を作るために、容赦なく大胸筋と三角筋を追い込んでいきます。 ベンチプレスで胸を破壊し、ショルダープレスで肩を燃え上がらせる。 エアコンの効いた室内とはいえ、限界まで追い込めば当然、額からは心地よい汗が吹きこぼれてきます。
「今日も最高のトレーニングができたぜ……」
そんな充実感を胸にジムを後にした僕は、ここからさらに自分を追い込みます。そう、いつもの「帰宅ジョギング」です。 時計の針は夕方5時を回っていましたが、太陽はまだまだ現役バリバリ。容赦ない西日がお出かけ帰りのアスファルトをジリジリと焼き、周囲の空気はサウナ状態です。 「軽いジョギング」のつもりで走り出しましたが、一瞬でウェアが肌に張り付き、滝のような汗が全身から流れ落ちます。夕方5時でもまだまだ外は日差しが強く、軽めのジョギングでも汗が流れるのです。 ジムでのウエイトトレーニングと、この猛暑ジョギングによって、僕の体力ゲージは帰宅した時点でぶっちゃけ「残り10%」の赤モヤ状態になっていました。
しかし、本当の戦いは、ここから始まったのです……。
2. 生意気な挑戦状:「倒れんでよ」という息子の挑発
我が家の敷地に辿り着き、息を切らしながら玄関へ向かおうとしたその時、バウンドするボールの音が耳に飛び込んできました。 「ダム、ダム、ダム……」
そこにいたのは、少し汚れたTシャツを着て、1人で黙々とバスケットボールをゴールにシュートしている息子の姿でした。 息子の背中は、ここ数年で確実に大きくなっています。僕が気づかないうちに、子どもの成長というのは恐ろしいスピードで進んでいるものです。
その姿を見た瞬間、僕の眠っていた「バスケ魂」と「父親のサガ」がうずきました。 「久しぶりに1対1するか⁉︎」
息も絶え絶えのくせに、僕は声を掛けました。心の中では「ちょっと軽く遊んで、父親のカッコいいところを見せてやるか」くらいの軽い気持ちだったのかもしれません。 しかし、返ってきた息子の言葉は、僕の予想を遥かに超えて生意気なものでした。
「しゃーない相手してやるか!倒れんでよ。」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる息子。 おいおいおい、言うようになったじゃねぇか……! 「倒れんでよ」だと? さっきまでどれだけハードなトレーニングをしてきたと思っているんだ。こちとらフルマラソンを目指す男だぞ。
ここで我が家の「1on1公式ルール」を説明しておきましょう。 ルールはシンプル。5点先取した方が1セット獲得。 これを3セットとるか、5セットとるか、あるいは体力が続く限り10勝セットまで戦うか……。
実は1~2年前であれば、10セット連続でやっても僕はピンピンしていました。息子のシュートをことごとくブロックし、「まだまだ父親の壁は高いぞ」と文字通り高い壁として君臨していたのです。 しかし、時は残酷です。 息子の圧倒的な「成長(進化)」に対し、僕の肉体は確実に「退化(経年劣化)」が進んでいる……いや、認めたくはないですが、最近では「3セット」回すだけで息がいっぱいいっぱいになるのが現実でした。
しかも今の僕は、ジムで肩をズタボロに壊し、猛暑の中でジョギングをしてきた満身創痍の状態。 対する息子は、エネルギー満タンの若さの塊。 戦いの火蓋は、最悪のコンディションの中で切って落とされたのです。
3. 第1セット:上がらない肩と、冷酷な現実
「さあ、いくぞ!」の掛け声とともに第1セットがスタート。 ボールを持った息子が、小気味いいドリブルで仕掛けてきます。数年前までは力任せだったドライブが、今では緩急をつけた鋭いステップへと進化していました。
シュートフェイントに思わず体が浮きそうになります。 「しまっていこう!」と自分に気合を入れ、息子がシュート体制に入った瞬間、僕はブロックに跳び上がろうとしました。
――その瞬間、異変が起きました。 「ア、上がらん……!!」
そうなのです。さっきまでジムでガンガンに追い込んできた「肩トレ」の代償が、ここで最悪の形で現れました。 シュートフォームに入った息子のボールをはたき落とそうとしても、三角筋が強烈にロックされてしまい、腕が上まで綺麗に上がらないのです! ジャンプの打点どうこうの前に、物理的に腕が上がらないという絶望。
「シュッ」と綺麗な放物線を描いたボールは、無慈悲にもリングに吸い込まれていきました。
「ナイスシュート!」と口では言いながらも、心の中では焦りが爆発します。 いや、待てよ。これは負けた時の言い訳ができたな……。「さっきまでジムで肩トレして痛めつけてきたからシュートフォームにはいっても肩が上がらないんよね」って、後で絶対に言おう。 そう、僕は負けた時の理由を【先に脳内で完璧に組み立てておくタイプ】の父親なのです(笑)。
その後も、僕の上がらない腕とガクガクし始めた脚の隙を突くように、息子が連続で得点を重ねていきます。 僕はオフェンスに回っても、肩の疲労のせいでシュートタッチが狂いまくり、打つシュート打つシュートがリングに嫌われる始末。
結果はあっさりと5点取られて【5対1】。第1セットは息子が勝利しました。
「ほらパパ、言わんこっちゃない。もう終わりにする?」 勝ち誇った顔でボールを回す息子。そのドヤ顔を見た瞬間、僕の「負けず嫌いセンサー」が限界数値を突破しました。 やばい簡単に負けたくない。まだまだ威厳を保つためにと奮起する……ただ負けず嫌いなだけだけどね!
4. 第2セット:意地とプライド、そして息子の油断
第2セット。1セット目からの流れで息子がそのままシュートを決めるのかと思いきや、ここで試合の流れが変わりました。 ヘロヘロの父に見かねたのか、あるいは完全に勝ったと油断したのか、息子のプレイが目に見えて怠慢になったのです。
ルーズなドリブル、無理な体勢からのシュート。 その結果、息子はシュートブロックやシュートミスを繰り返し始めました。
「その油断を待っていたんだよ、若者よ……!」
人生経験の差というやつを教えてやる時間です。僕はもう、まともに走り回ることを諦め、確実に隙を突く作戦に出ました。 僕の攻め方はというと、気持ちとは裏腹に、ドライブを仕掛けようにも【上半身だけが前に行って脚が出ない】という限界状態(笑)。何度も転けそうになりながらも、フェイントからのシュートを繰り返し、確実に点を決めました。
息子が「あ、やべっ」と気づいた時には、すでに時遅し。 油断した息子を尻目に、意地を見せて確実に点数を重ねた僕が、見事にこのセットを奪い返して【意地の勝利】を収めました。
セットカウントは【1対1】。 勝負の行方は、運命の最終第3セットへと持ち込まれたのです。
5. 最終第3セット:激突する両者と、極限の「省エネ戦術」
ラスト3セット目。 流石にヤバいと察した息子は、最初からエンジン全開でした。キレッキレのドリブルとフットワークを絡めて、本気でゴールをもぎ取りにきます。 左右に激しく振られるたびに、僕の膝は1プレイごとにガクガクになりながらも、必死で喰らいつきます。【3対3】。完全なる一進一退の攻防です。
しかし、ここからお互いに体力の限界を迎え、なかなか点数が決まらない膠着状態に突入しました。次の1点を取ったほうが圧倒的に有利になる、まさに精神力の勝負。 途中、何度もドリンク休憩を挟みます。お互いにすごい量の汗に顔は真っ赤っか!!夕方といえどまだ日差しがあり、30度は超えています。
僕にはもう、いろんなことをするだけの体力は残っていません。そこで、残された全エネルギーを守りのために温存することにしました。【守りに全集中!点を取られなければ負けない作戦】です。 イメージは、ピッチ上ではほとんど走らず守備もしないけれど、ここぞという一瞬にすべてを注ぎ込んで決定的な仕事を果たす、サッカーアルゼンチン代表のメッシ。……うん、流石に自分をメッシに例えるのはよく言い過ぎかもしれないけれど、まさに省エネで一瞬一瞬に注ぎ込むイメージです!
息子のドライブに必死で喰らいつき、バックステップからのシュートにも反応。何とかボールに手がカスってことなきを得ます。 さらに、ゴール目掛けてドライブに来た時も、タイミング良く手を出したら運良くボールを弾くことができました。だんだん体が動かない分、逆に感覚が研ぎ澄まされていくのが分かります。
しかし、若さの爆発力は侮れませんでした。一瞬の隙を突かれ、4点目は息子が先に取ってしまいました。
スコアは【3対4】。 後がない。あと一点取られたら負け。父親のプライドを賭けた、本当の土俵際に立たされました。
6. 運命の結末:3対4からの大逆転!40代パパが魅せた意地の2連続得点!
絶体絶命のカウントダウン。ガクガクの膝を必死で堪えながら、僕は今日一番のディフェンスを展開しました。 息子がトドメを刺そうと、今日一番の鋭いドライブで突っ込んできますが、僕は残された全ての体力をディフェンスのステップに注ぎ込み、壁となって立ち塞がりました。息子の呼吸が乱れ、強引に放ったシュートがリングに弾かれる!そのこぼれ球を泥臭くリバウンド!
さあ、ここから反撃です。僕はディフェンスに体力を限界まで使うため、オフェンスはほぼ一辺倒な、単調な攻めばかりを続けていました。しかし、それが功を奏したのです。 息子は僕の動きを見て「また同じ攻め方をしてくる」と完全に思い込んでいました。
その予測を逆手に取り、まずは同じと見せかけた単調なドライブから、相手の裏をかいて確実にシュートを決めて同点に追いつきます!
「よしっっ!! 4対4の同点や!!!」
ついに並んだサドンデス。次を決めればすべてが終わる。 ボールを持った僕は、息子と最後の対峙をしました。僕の攻め方は相変わらず単調に見えるはず。同じようにドライブを仕掛けるフリをします。息子は簡単にドライブを仕掛けてくると完全に思い込み、僕の動きを止めようと前に重心をかけました。
「引っかかったな、若者よ……!」
ここで1つ、渾身のフェイントを入れました。すると、息子は簡単につられてジャンプ!完全に逆を突かれ、息子の体が綺麗に宙に浮きます。 ガラ空きになったスペースへすかさず滑り込み、僕はそのまま鮮やかなレイアップシュートをリングに沈めました。
――試合終了!!
「息子の今のなしぃっ!!!!」という絶叫がコートに響き渡ります。 それを最高のBGMにしながら、僕はその場に倒れ込み、「もぉこれ以上動けないから無理〜」と言いながら、満面の笑みで勝利宣言をしました。 前回した息子と1対1をしてから少し経ちますが、なんとか相手出来たかな。しかし、息子とバスケするのはむちゃくちゃ楽しかった。40代オーバーでもギリ勝てました!
7. まとめ:最高の思い出と、40代の教訓
終わってみれば、尋常じゃないくらいの汗がでて、この時期は熱中症のリスクもあるので本当にほどほどにせなあかんなと深く反省しました(笑)。 でも、その凄まじい疲労のおかげで、その日の夜は布団に入った瞬間に泥のようにグッスリ眠ることができました。これぞ天然の最高級安眠法ですね。
子どもが大きくなるにつれて、こうして本気でぶつかり合える時間は少なくなっていきます。生意気な言葉の裏にある確かな成長を感じつつ、まだ壁として立ちはだかることができる喜び。これだからパパはやめられません。
息子よ、次はもっと強くなってかかってこい!僕も負けずに、逆三角形の動ける身体をキープして待っているからな! 全国のお父さん方、まだまだ子どもたちには背中を見せ続けていきましょう!最高のプロテインを飲んで、明日からもストイックに朝活とトレーニングを楽しんでいきましょうね!
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!💪🔥


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